看護師としてのスキルを高めるために、認定看護師の資格取得を目指す人は少なくありません。認定看護師とは、日本看護協会が認定している看護のスペシャリストのことを言います。認定看護師には19の専門分野があり、これは日本看護協会に設置されている認定看護師制度委員会が定めています。2020年時点では、感染管理やクリティカルケアなどの専門分野が存在しており、それぞれの分野の認定看護師になるためには、まず看護師として5年以上の実務経験が求められます。また、このうち3年以上は、認定看護分野における現場で実務経験を積んで置く必要があり、認定看護師の教育機関で定められた研修を受け、認定審査に合格することで、初めて認定看護師であると名のれるようになっています。
認定看護師になると、それまでとは異なり、病院内での活動範囲が広がり、スペシャリストとしてみなされることから、一般の看護師に対して専門分野の知識や技術を指導する役目も担います。さらに、医師をはじめとしたほかの医療スタッフからの信頼も得られるので、やりがいを持って働けたり、仕事に対するモチベーションを上げたりすることができるでしょう。
ちなみに、認定看護師になると、このほかにも、日中に行う仕事が多くなるため、病院によっては夜勤の数を減らしてもらえたり、資格手当がついて収入アップをしてもらえるというメリットもあるようです。また、認定看護師はまだまだ数が十分ではないため、転職市場でも引く手あまただと言われています。したがって、好条件で働くことも夢ではないでしょう。